携帯小説『金木犀』

恋愛ものの小説(フィクション・ノンフィクション)や、時事コラムなどを思いついた時に書いてます!お時間あれば時間潰しになればと思っております!

コラム:ある日尋ねられた「恋」とは?少し考えてみました。

コラム:ある日尋ねられた「恋」を少し考えてみる!



恋をしていると、誰でも、「この人と一時でも、離れたくない」という気持ちになるものではないでしょうか?

ある東京都在住の、25歳の元部下の女の子から相談があった。



最初は、25歳らしさを感じる相談だと思った。

例えば、「もっと相手の事を知りたい」とか、「また、一緒に遊びに行きたい」とか…。

それが「依存」なのか、「正しい状態」なのか、判別することはなかなか難しい事ではないかと思った。

実際、少しも「依存」の要素のない恋愛は、この世に存在しないと俺は思います。

そうであれば、ますます難しい相談になった。勿論、もともと俺自身が、長けた人間ではないからだ。

ただ、その女の子に許可を頂き、匿名で文章を書いていこうと思う。


この恋愛は正しい方に進んでいるのか、それとも、ただの「恋愛依存」で、未来がないのか。


ひとつのヒントは、恋愛をしているときに感じる感情の種類ではないだろうか…。
それも、幸せな気持ちではなくて、苦しい気持ち、ネガティブな感情の方に目を向ける。

「恋愛を始めてから、苦しい気持ちを感じることが増えたら、要注意」

というのが、俺の持論です。



俺は元々文系でしたので、ものごとを、非常に想像や、「こうなるのであれば、こうだろう」と仮定して見るくせがあり、恋愛に限らず、人間の活動を「癒される方向」「依存症に向かう方向」というふうに、シンプルに見てしまいがちなのです。



癒される方向に向かうというのは、どういう活動か。


・とりあえず、楽しい事をする。(飲みでも、ドライブでも)
・リラックスする(温泉?)
・ネガティブな感情を吐き出す



この3点が重要なことなのですが…。


その結果、感情が自由になり、自分らしくなっていくのか…?





さて。

依存症に向かう方向というのは、どういうことなのか?


・がまんする
・緊張する
・一瞬の快感、刺激を求める
・一瞬の快感からの幸せ



この4点が苦しみを運んでくるのだと思うのだが…。





『ネガティブな感情にフタをする』


その結果、一瞬楽しいとき以外は、とても暗くなっていくのだ。


このように見ていくと、物事が非常にシンプルに、クリアに見えてくる。



もっと、分かりやすく言えば。


①ギャンブル・・・
  一瞬の快感を求めているが、負けたときの悔しさにはフタをしがちなので、依存症に向かいやすい行動だと思われる。

確かに、金欲が無い時ほど、払い戻しが大きい事はよくあるが…。

②依存的な恋愛・・・
  会っているときは優しいが、それ以外は冷たい彼…。
優しい時と暴力的な時の両極端を持っている彼とつき合うと、落差が大きく、苦しみが蓄積していくので、依存症に向かいやすいのではないか…?


③過食・・・
  食べたときは一瞬の安心があるけれど、食べ過ぎは血糖値の乱高下を招きやすく、血糖値がガクンと降下すると体は「飢餓状態」になる。
するとまた過食を招きやすくなり・・・
(文献を色々と調べると、背景には、孤独への不安など、メンタル面の原因がある場合が多い)


また、依存症に陥りやすい性格的な特徴もあると思うのだ。
一番ハッキリ言えることは、ネガティブな感情をちゃんと感じて、表現することができない、ということだ。

①「いつも前向きでなくてはいけない」

②「暗い私は見せられない」

など、他人基準で自分の感情を評価し、フタをする傾向にある、ということ。

人は、ポジティブな面だけで生きていくことはできないのだろうと思う。

逆に、ネガティブな感情も表に出していくことが必要なのだろうと思う。

それができないと、次第に苦しさが蓄積していき、限界を超えたところでうつ病のように、心のブレーカーが落ちてしまったり、或いは限界に近づいてくると、この苦しさから逃れたいと、刺激を求めて、男性であればギャンブル・アルコール・セックス・危険行為(危険運転や無謀な登山など)にはまりやすくなり、女性であれば過食・買い物・恋愛、あるいは場合によっては自傷などに依存しやすくなっていくと思う。

更に、悪いことに、ネガティブな感情が蓄積していくと、感情が鈍くなってく。感情を鋭くしておく事が辛いから、潜在意識が感情を鈍くしてしまうのだろう。

感情の鈍麻とでも言っておこうか…。

こうなってくると、楽しいことやリラックスして安心しているという「穏やかな幸せ」が分からなくなってしまうのだろう。

生きている感じが分からない、そんな感じです。

この状況のときには、非常に依存症に陥る危険性が高いと思う。


幸せな恋愛は、今まで抱えていたネガティブな感情があっても、二人でいる幸せを感じているうちに、次第にそれを吐き出すことができて(できれば相手に受け止めてもらって)、癒されていく恋愛だと思う。

苦しさは次第に消えて行き、安心感、穏やかで温かい愛情が残っていきます。
感情豊かになり、より敏感で感動体質になっていきます。


一方、依存症的な恋愛は、会っているときは安心・幸せかもしれないけれど、抱えているネガティブな感情は減っていかない上に、むしろ増えることもある。彼氏、彼女といることで気持ちが自由になっていくのではなく、相手がいないと生きていけないという気持ちがむしろ強くなってしまう恋愛なのだろうと思う。

苦しさが次第に増えてゆき、安心感、穏やかで温かい愛情が感じにくくなっていきます。
或いは、感情が次第に鈍くなっていく感じがするかもしれないだろう…。



こんな事を匿名の元部下の女の子に言ったわけではありませんが、コラムという事で書いてみました。

沢山の書物を読んできたわけですが、まだまだ読むべき書物は山の様にあります。
まだまだ幼稚な文章なのですが、精進して頑張ります!
お時間ある方は、ぜひ!このブログに立ち寄って下さいm(._.)m

最後に…。

あなたは、今恋愛をしていますか?
恋愛をしているならきっと、その彼、もしくは彼女のことを「好き」と思っているのだと思います。

でも、一度立ち止まって考えて考えてみるのもいいのではないでしょうか?


その恋愛は、苦しさが次第に消えてゆき、安心感、穏やかで温かい愛情が残っていく恋愛でしょうか?
それとも、苦しさが次第に増えてゆき、安心感、穏やかで温かい愛情が感じにくくなる恋愛でしょうか?


「恋」に関して、ズラズラと書いたコラムですが…皆さんどうですか?