携帯小説『金木犀』

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コラム⑤:『会社の退職について考える』

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コラム⑤:『会社の退職理由について考える』


会社の退職理由には「本音と建前」が存在すると思います。

俺も29歳にして、数度会社を変えていますが…。
新規の会社へ、就職面接に行っても、必ず聞かれる事…。

「なぜ?こんなに仕事を変えてるんですか?」

「まだ若いのに、以前の会社でもう少し頑張ろうと思いませんでしたか?」

俺からしたら、「俺がいる場所ではないんです!もっと、いい社員を見つければいいじゃないですか?」と、思うこと多いのです。

とはいっても、会社やバイトを辞める際、建前を上手に伝えて円満退職にもっていこうとする方が、最近少ないと思うのです。

以前勤務していた会社でですが、課長席の前で、ガミガミと怒られたが上に、「こんな会社辞めてやる!」と急にキレ出し、そのまま会社を去っていった者もいました。

デスクでパソコンを叩いていた俺ですが、気の毒さと彼の将来を勝手に心配し、組織に属する事の難しさを感じた一コマでした。

さて、そういう方に共通する傾向とは、一体どんな傾向なのか…?

そこで今回は、読書の秋という言葉を借りて、最近読んでいる、精神科医・医学博士の斎藤茂太さんの著書『「こんな会社やめてやる!」と思ったら読む本』を参考に、突然キレて会社を辞めてしまう人にありがちな特徴を二つ程書き著していきたいと思います。

次に紹介する二つの特徴は、誰しもが少なからずあてはまる可能性があると思うのです。
自分がどちらの傾向が強いかを、知っておくのも良い機会かもしれません。

① 自罰傾向が強い人

一つ目は、「自分」を責める傾向が強い方です。

これを「自罰傾向」と呼びますが、筆者は著書の中で次の様に述べています。

<「自罰の人」は、自分をダメ人間とののしり、もう将来がない、みんなに迷惑をかけている、ここでは必要とされてはいない、自分は何も期待されていないと自分を責め、自己嫌悪と自信喪失の日々を過ごし、「会社は悪くないのだが、自分がダメだからやめる」という論理を持っている。>

誰しも、事が上手く運ばない時など、「自分はダメ人間だ…」「能力がない」等と思う事があるはずです。

それが行きすぎると、鬱の様な気分になってしまう…。

もし、自分が日常的に自分を責める傾向が強いかも……と感じる方は、視野を広げ客観的に物事を見たり、誰かに相談したりするなどをして、ガス抜きをする事は、人間として生きていく上で必要な事だと思います。

② 他罰傾向が強い人

二つ目は、自分ではなく「他人」を責める傾向が強い方です。

これを「他罰傾向」と呼び、この傾向を持つ方というのは、次の様な方と筆者は示しています。

<「他罰の人」は、上司が悪い、同僚が気に入らない、あんな経営方針にはついていけない、あの会社には将来性がない、あの会社は従業員を大切にしない、と、「自分は悪くない。会社が悪いからやめるんだ」という論理を持っている。>

いつも自分以外の何かに不平不満を感じていると要注意なのかもしれないです。

もし、「自分は悪くない」「悪いのは他人!」などといった思考回路で凝り固まっていたとしたら、少しだけ立ち止まり、「本当にそうなのかな?」と自分に聞いてみるのも一つ手段だと思います。

以上、「会社を辞めてやる!」と、急にキレてしまう人の、危ない二つの傾向について述べさせて頂きました。

この書物の伝えたい事…。
“自罰”“他罰”のいずれの傾向も、ストレスが溜まり、そこに何かのトラブルが発生した結果、爆発して「辞めてやる!」となってしまうという事。

そうなる前に、ガス抜きや息抜き、リラックスなどをして予防したいものですね。

そして、辞める際には、ことわざにもあるように、「立つ鳥跡を濁さず」でスマートに辞めるのが大切ですかね?

【参考】

斎藤茂太(2010)『「こんな会社やめてやる!」と思ったら読む本』(PHP研究所