携帯小説『金木犀』

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コラム⑨:『マーケティング』の深い考え方

コラム⑨:『マーケティング』について考えてみる。

一つ前のコラムで、『会津産野菜の魅力』について掲載しましたが、今回「ある出来事」から、「一玉200円の国産ニンニク」を倍の値段で販売するにはどうすればいいか考えた結果「マーケティング」という言葉が浮かんできたのです。

単純な例ですが、200円の国産ニンニクを倍の400円で売った場合、200円の利益がでますよね?しかも、「塵も積もれば山となる」という言葉に表される様に、1000玉売った場合には相当の利益が見込めるのだ。
ただ、この不況真っ直中の日本で、いくら国産や食の安全にこだわったとしても、一玉400円もする国産ニンニクを買う方は一部の階層に限られてくるのではないか。TPPの影響もあり、海外からはより安価な野菜が手に入る上に、ニンニクに関してだけ言えば、スーパーに並ぶ品は国産に比べ激安な中国産。


200円の利益を出す為の方法や戦略を具体的に考えつつ、その書籍から学んだ事を考察していこうと思う。

まず、一概に「マーケティング」という言葉を出されても、意味不明だという方は当然いるだろう…。当の本人、私も、経済学部・商学部出身ではないので軽い知識しかありませんでした。気になる事は、トコトン調べる。という事で2冊程「マーケティング」に関する書籍を購入しました。


「マーケティング」=「調査のプロ・統計学」というイメージがあった私ですが、実際の業務はそれだけにとどまらないようだ。

どのような野菜を、どの位の価格で、どの流通ルートを用い、どう告知して販売するかを総合的に考えていく仕事と記されていた。
ここまでは、私が軽い考えの中思い描いていた業種と合致する。

興味をそそられたのは次からだ。

なんと、新商品の企画・開発の際にはプロジェクトのブレーンとなり、ターゲットとなる消費者の好みや関心・流行などを分析して商品企画担当者に伝えたり、営業担当者と商品の価格や販売エリアを検討したり、効果的な広告方法や販促キャンペーンを企画したりするようだ。

ここでだ。

一玉400円の高級国産ニンニクを売る為にはどうすればいいか再度考えてみる。

まずはターゲットとなる企業・消費者を絞る事にしてみる。

  一つの例であるが。
超高齢社会の中、都心では入居費が何千万もする高齢者施設が増える一方だ。中には、障害や病気を患う前から入居予約をする方もいることはメディアでも有名である。自分の終の住処に多額の費用を投資する方々が「食の安全」や「高級食材を利用した料理」にこだわるのは、たやすく想像がつくと思う。
そこで、無農薬・有機栽培を利用し、丹精込めて栽培された野菜を倍の値段で企業に買ってもらうのだ。

「値段が高ければ美味い」という消費者論理が働くのは当然だが、「商品の魅力」をPRしなければ、一つ400円の馬鹿みたいに高い国産ニンニクを買うだろうか?それは否。

私なら、土壌にこだわったり、栽培方法の公開や、産地にさえもこだわると思う。
私の故郷は雪深い地域なので、冬には農作業は行えない。そこで、季節季節で産地を変えるのだ。冬の時期では九州地方か…?冬季間でも、最上級の味を味わえる食材を探す。つまり、
「季節を追いかけ産地をも追う」=「一番美味しい時期の材料を発掘する」
ということだ。

PRの方法で、もう一つ興味深い案件がある。

一玉400円の国産ニンニクを、大消費地東京の巣鴨で広めるのだ。
巣鴨と言えば、おば様達の流行の発信基地。更に言うなれば、天下の台所「大阪」で実演販売するのだ。
「大阪のおばちゃん」が想像できるのは言わずもがなだ。



二つ例を挙げたが、所詮素人の私が考えた理論で実際はもっと難しくて調べれば調べるほど興味深い事柄だらけだった。
やはり、社会や経済の動向や流行に常にアンテナを張り、膨大なデータを収集し、仮説を立て、検証を粘り強く繰り返していく根気が大切なのだろうと思う。

この様な考え方は、何も野菜などの物産のみに使えるわけではなく、全てのジャンルで応用が効く事柄だと思います。

最近移動時間は、こんな事しか考えていない私のつぶやきでした。

ご静聴ありがとうございました。