携帯小説『金木犀』

恋愛ものの小説(フィクション・ノンフィクション)や、時事コラムなどを思いついた時に書いてます!お時間あれば時間潰しになればと思っております!

STORY7 相棒の正体と、新相棒、そして6人での再スタート

STORY7 相棒の正体と、新相棒、そして6人での再スタート



アパートに帰ると、まりえが溜まりに溜まっていた俺の服を洗濯してくれていた。

「ただいまぁ!」

「あっ!おかえりぃ。ねぇねぇ、康太君って子どうだった?」

「何かねぇ!明後日退院だってさ。頭はガーゼだらけだったけど、命とかには別状はないし、打撲と、少し切り傷があるくらいだってさぁ。」


「へぇー。想像するだけでも痛いよぉ…。でも…ほんとっ、何でもなくてよかったねぇ。」


「俺ら行ったらベッドに座っててさぁ!原因は、肩がぶつかったぶつかんねーとからしいわぁ…。」

「やっぱりぃ!そんな事だと思った!だいたい何で男って喧嘩しちゃうわけ…信じらないっ!ただ痛いだけじゃん!楽しく飲んでればいいのにねぇ。」

「まぁ…確かにその通りだなぁ…。相棒がボコボコにやられて、康太がかばってくれたみたいでさぁ。一番心配なのは、大学にバレないかだよなぁ。」

「お店側としっかり話し合って謝るしかないよねぇ。ねぇーケイタ?そんなことはどぅでもいいって、言ったら康太君に怒られちゃうかもだけど、今度からは、あーいう危ないことしないでね?心配し切れないよ。」

「あっ…。ぅん…。」

「だってさぁ、康太君は私にとってはまだ、友達でもないし他人だも。まだ、会ったこともないし。あっ!ゴメン。」

「あっ⁈」

少ししかめっ面になる俺。

まりえは、正直に、伝えてくれたみたいだった。

まりえの表情を冷静に見つめ直すと、まりえ自身が言い放った言葉を少し言い過ぎたと、理解しようとしていたのを感じた。

「ぅん…。大学とかにバレると面倒くせぇしなぁ!もぉしないよ!だいたい、強がってるフリで、めんどくさい場面は謝ること先決とか思ってっから!」

「って、そういう問題じゃなくて、ケイタは分かってない!まだ、付き合ったばっかりだし、確かにケイタの友達想いの気持ちは分かるけど、待ってる私としては、すごく不安だし、もし、ケイタに何かあったらって思っちゃうんだって!!今回問題になって、警察沙汰とかなったら、謹慎とか悪かったら退学だよ!大学いれなくなったら、どぉするのぉ?そしたら、これから私どぅすればいいか、わかんないよ!ほんと!わかんないよぉ!」

一瞬、俺は沈黙した。付き合って数日なのに、こんなに俺を心配して、思ってくれるなんて。

「わかったよぉ……。ほんとに、わかった。ごめん。ホントにゴメンなぁ。」

生つばを飲みながら俺。


「確かに俺も今は一人じゃないし、まりえが居るってこと、よーく考えて行動するって!相棒だって、喧嘩とかイザコザ!ほんとは好きではないし、あいつは平和主義なはずだから!あいつは!ほんとに優しい奴なんだって!」

カウンターテーブルにキーケースを無造作に置き、ソファにどっかりと座る。




カチッ!カチッ!




フゥッー。






しばらく置いて。



「ってか、洗濯ありがとねっ」

しばらく二人の空間に会話が無かったのが心配になり、まりえの表情を恐る恐る振り返る。

洗濯してくれていたことは、玄関に入りすぐ気づいた。
どちらかというと、違う話題に切り替えたかった。そんな卑怯な面にまで、自分では気づいていた。









「うーうん。分かってくれればいいの!これからも、ずっと一緒に居たいし、色んな季節、ケイタと笑ったり、喧嘩したり、泣いたりしたいから。」

と、優しい笑顔を浮かべるまりえが洗濯機の前に立っていた。


俺を本気で心配してくれていた人に少し罵声を吐き、愛想の無い態度をとってしまった。


吸っていたタバコを灰皿に無理矢理もみ消した。

まりえの優しい大きな両目を見つめると、事の重大さに気づくことができた。



「あっ!私洗濯と掃除は得意だから!気にしないで。」

相変わらず、嘘一つも付けない程まっすぐな笑顔のまりえ。



吸った息を少しずつ吐き出して、すかさず俺は会話を続る。

「まりえが今言ってたことは、わかった。ほんとに自分が、何のために今大学いるのか、まりえと、付き合ってるのか……。よく考えてみっから!俺は二人で、何でも協力していければって思うし、まりえができないことは俺が補うし、俺ができないことは二人で考えていけばいいでしょ?二人で協力しあって、何でも乗り越えていこっ?やっぱ、ぶつかりあっても会話って大切だと思うだぁ」

また、しばらく黙り込む俺。



まりえは、少しはにかんだように笑って、


「ほらっ!掃除手伝って?ぼっ〜としてないで、午後から講義だよ。間に合わなくなっちゃうよぉ!」

「うん!そだなぁ!急がないとだね。ほんとゴメンなぁ。」

「もぉ、わかった。ケイタがわかってくれれば、それでいいのっ!」



確かに俺は、大学デビューだった。高校の時は、どちらかというと普通の高校生だったか…。強い者に頭ばっかり下げて、痛いキャラを演じて、笑いを取るような。

けど、大学に入り、相棒に出会った事によって、今までとは全く違う世界が転がりこんできたのだ。確かに、この話の中でも相棒との出会いに関してはまだ一度も、触れていないが…。

相棒との出会いは、入学式の2日後のゼミだった。

俺も含めて殆どの学生が、友達という友達はできていなかったっけ…。

まず、学科180人を10人グループ程に分割させられた。そして自らが学びたい領域を選択する方式だったっけ…。

そのゼミの中で、ある課題に関し、グループ討論をしたり自らの発言力や、人の話を傾聴する技術などを培う講義だった。俺と相棒は、同じ領域をたまたま選択していたのだ。

まぁ、それはさておき。

相棒は、髪の毛が短髪で初対面時、金髪だった。


何度も言うが大学デビューの俺。

正直、「今時金髪かよ!流行んねーべ!」と言わんばかりに、関わりを持ちたくないと思っていた。よそよそしさが体からにじみ出ていたと思う。


二回目のゼミにて、ゼミ内で更にグループを絞り四人ずつのグループになった。
それが相棒との本当の出会いだった。

相棒は、いちいち変わった事を言う奴だった。だが、頭の回転はずば抜けて早く、他の学生よりきれる奴だと思ったっけ…。



「俺はさぁ、何かの仕事とか夢を持って大学はいったわけじゃねーけど、何か毎日毎日付属施設のジジイ、ババアを見てると、助けたいって気持ちより、一生懸命生きてる!と思うんだ。だから、変にかっこつけて、助けるという言葉で表すより、少しでも助けになる助言とか行動を見つけて、寄り添ってあげたい。そのために、何か見つけてーし、折角大学入ったんだし、少しくらい勉強してみっかって今思った!宜しく!」

全てタメ口の自己紹介。

何か気取ってるようで、下手くそな自己紹介だったっけ…。




俺はこいつは、四年生なのか?、もしくは俺より、何歳上なのか?って思った程、感銘を受けたっけ。

こいつの名前が、謙三。そう!今までの相棒=謙三なのだ。


講義が終わると、謙三からの

「タバコ吸うの?」

の、一言に乗っかり、喫煙所に向かった。

「なんか、自己紹介すげかったなぁ!?あんなこと言うの謙三君だけだよ!」

「ケイタって言ったっけ?その謙三君の、『君』ってやめろし!同級生だぞ!さっきケイタの自己紹介聞いてわかってるし!しかも!ケイタもなかなかおもしれぇ自己紹介だったぞぉ!特に地元の話をして、教授にあっさり(私は興味ないですけどね…。)の一言に不貞腐れて、椅子に座りこんだのも。」

と大笑いする謙三。


「あっ!謙三!てめぇ!それは言うなし!」
咄嗟に出た言葉だった。

「あっ!話かわんだげんじょ、今度飲むべよ!」と俺。

すると、謙三は腹を抱えて笑う。吸っていたタバコを吐き出す程。


「なんだ!その!(だげんじょ)って。まぢでなんつー意味?」

俺は会津弁を馬鹿にされたと思って、

「ふざけんなし!会津弁だし!!!(だけど)って意味だし!」

と、怒り口調で言った。

けど、謙三は笑い続け「わりぃわりぃ、少し言い過ぎた!冗談!冗談、まぢになんなよ!」


と、笑いをおさめた。





その日の夜、早速謙三からメール届いた。

「今から飲まねー?」

夜11時回っていたが、初めて仲良くなった仲間だ、軽く

「いいね、いいね!」

と返した。
普段ならそんな遅くからは飲まない。

15分もしない内に、謙三は近くのコンビニまで来て、俺に電話してきた。

「あっ!お疲れっ!あれっ?お前のアパートローソンのとこだよなぁ?」

「んだんだ!今からローソン行くからちっと待ってて!」


コンビニでたんまりと酒を買った。二人で飲みきれないほど。

二人は朝まで、高校の思い出、大学でのこれからの事、真面目な話もバカ話も、太陽が昇るまで語り合った。本当に適当な会話が殆どだったけど、心から楽しくて、時間が過ぎるのも忘れるくらいだった。女の趣味とか、SEXのプレイとか、AVのジャンルとかも対照的で、お互い馬鹿にしあっては、笑い転げた。

これが俺と相棒=謙三との出会い。最低だったけど、最高な毎日が始まった瞬間だったっけ…。


2日後、康太はガーゼをとって、カットバンを、おでこの周辺に五つもつけて登場した。頭を何針か縫ったから、坊主になってた。


ニューエラキャップが似合う、ストリートビーボーイでお洒落に見えた。

喫煙所で、謙三と康太、三人で居酒屋でのイザコザの件を話してると、カズサがやってきた。

  到着するなり、タバコに火をつける。

「おぉぅっ!カズサ!」


「あれっ?新しいお仲間?かっけぇ!まぢでかっけぇんすけど!」

すんなり輪に入ってきた。



カズサは康太を見るなり、

「なーに、この傷?痛そぉ!ねぇ、大丈夫なの?でも、サイコーかっこいいんですけど!」

  不思議そうに康太を一部始終観察する。

その時点では、ビーボーイがカットバンを何個もつけ、坊主頭にニューエラを被ってる男が、カズサにとっては、かっこいいのかと俺は解釈していた。


「オイオイ!初めて会った人に、挨拶もねーで、人間観察かぁ。こりゃ、参ったなぁ」

と、苦笑いする康太。

「私?カズサって言うの!宜しくね。ね〜ねー、あなたはお名前はぁ?」


「俺?俺康太だよ!宜しく。」

「ねぇ?ケイタ?いつ仲良くなったの?ちょーかっこいんだけど!」


だいたいカズサは、いつもこんな感じで陽気だ。この時は、康太に一目惚れしていたなんて、気づかなかったっけ…。

それは、もう少し後でわかる。



すると、レミと、まりえが講義を終え、少し遅れて輪に入ってきた。



「こっちがレミで、こっちがカズサ、んでーこっちが、こっちが」


少し戸惑う俺。

すると、相棒がすかさず、

「ケイタの女のまりえ」

「おーいっ!謙三!なんだその紹介の仕方はぁっ!」

まりえは、恥ずかしさを隠しきれず俺の背中を平手で、思い切り叩いた。

「いってぇっ!!!何も打たなくてもいいじゃんっ!まりえ!」

「だって謙三!あんな言い方するからっ!私だって自分で自己紹介ぐらいできますぅっ!」




「仲良いんだね?俺もこんな仲間だったら、大学楽しいのかもなぁ?ほんと今日から宜しくなっ」

と笑う康太。



カズサを見ながら、ニタニタ笑う謙三。



だいたい、謙三は何か企んでいるのだ。

「カズサ?康太に一目惚れでもしたんじゃねーのぉ?」


カズサは、顔を真っ赤にして、


「はぁ?一回で一目惚れしねーしぃ」

と、吸ってたタバコを無理矢理もみ消す。


一回で一目惚れしなかったら、二回は二目惚れかって俺は突っ込みたかったが静かに黙った。だいたい一回で惚れるのが、一目惚れじゃないのか…。

そんな、適当な会話が15分ほど続いた。


俺も含めて六人最高の笑顔だった。夏の太陽が、西に傾き、六人の顔をオレンジに染めた。

ここからが、康太を含めた6人のキャンパスライフの始まりだった。
八月の始まり、夏のセミが尚更うるさくなる頃だった。







コラム⑥:「今その場所から動きだすこと…。」

コラム⑥:「今その場所から動きだすこと…。」

仕事でも、恋愛でも、更にもっと大きく言えば、人生においても、何もかもうまくいかないと感じてしまう時って結構ありますよね?

どうですか?皆さん?

努力しているのに空回り、望んでいる状況を作り出す、又は想像できないことは、よくあることですよね?俺なんかいつもそうです…。

何度も立ち直ってはやり直し、前進したつもり…。しかし、何も目に見えて得られるものがない…。

そうなるとさすがに精神的にまいるものです。

こんな状況を脱出する方法って、存在するのでしょうか?

今回は匿名で歳下のある方に受けた相談について考えてみます。

ここでは、うまくいかない現状を解決するべく対処法について俺なりに考えていきたいです。


① 大抵の場合!!!うまくいかない時は視野は狭しっ!!

目標に向かって努力したり、なりたい自分になれるように頑張っていく中で、高い壁ってありますよね?

自分の中で、あれやこれやと取捨選択して、うまくいくと思ったのに…。何故上手く事が運ばないんだ?と考えつつ結構追い込まれますよね?

全力を出し切ってもなお、結果が伴わない場合、わかってはいるけどもマイナスな思考が頭をよぎってしまうものです。

うまくいかない時は、うまくいかない理由ばかりに、目がいくものです。

例えば、スロットでもそうです。どんなに知識、経験、データがあっても負ける時は負けるものです。だからこそ、スロプロでも負けるのではないでしょうか?

あの時止めとけば、出玉は2000枚以上あったのに…。結局マイナスで終わってしまった等…。

しかも、ギャンブルに関しては負けた時の感情に蓋をしがちなので尚更なんでしょうけど…。

ギャンブルに関しては、様々な観点から物事を考える方が多すぎるので、このコラムではあまり触れてはいけないと思いますが…。

簡単な例であれば、中学・高校・大学での部活、サークルで、努力の結果が伴わなかった場合など分かりやすいでしょうか?

「上手く行かなかった理由」=「自らの努力の足りなさ」と言うように。チームプレイであれば、「自分があの時、もっと頑張っていれば!」と言うように。

② うまくいっているあの人には、こんな特徴があるのだ!俺にはないのか?



こんな風に、他人と比較してしまうものです。比較したくなくても比較してしまう。なかなか、難しいですよね。

こんな感情の時は、マイナスなことしか考え付きません。

究極まで行くと、何で自分は生きているんだろう…。そこまで考えてしまうものです。生きている価値ってあるのか、自分がいなくなっても悲しむ人は少ないだろうし、別に生きている価値なんてないんじゃないのか?それくらいまで入り込んでしまいます。

こういった状況が続いていくと、うつ病になってしまったり、精神的な病気を患う可能性は高くなってしまいます。

ではなぜ、そこまでマイナスの渦の中に入り込んでしまうのでしょうか?

答えは、やはり「見ている世界の狭さ」にあるのではないでしょうか?

うまく事が運ばないときは、『やったこととうまくいかなかったこと』にしか、焦点を当てれないようになっているからではないでしょうか?

希望があるとき、人生乗っているときは、プラスのイメージができて、視野がとても広くなり、明るく前向きになるものではないですか?

ところがうまくいかないことが続いてしまうと、うまくいかない部分だけに焦点を当ててしまい、どうしてもネガティブ思考になってしまうものですよね?

③ マイナスの世界にのまれたら負け



俺は、ネガティブ思考になることは決して悪いことではないと思うのです。たまに酒を飲みつつ、同僚やお店の人に愚痴をこぼすのも大切だと思います。

しかし、ネガティブで在り続けると、いいことは一つもおこらないというのもまた事実です。

人は必ず落ち込むことがあります。誰にだってあるものです。

何もかもうまくいかずに投げ出したくなる時、世界に自分だけしかいないような孤独感を感じてしまう時、自分の存在価値すら自分で感じることができない時、もういやだと感じてしまう時。

皆、1度は感じたことがあると思います。

大切なことは、そこで負けない強い心を持つこと。マイナスな思考なんかに負けてたまるかと思えるかどうかだと思います。そんな強い思考さえもめんどくさい時は、とりあえず寝ましょう。

④ 最終的な解決策とは?

十分な睡眠、十分にご飯を食べて、ゆっくりくつろぐ自分の為の時間を作りましょう。そして、思考を張り巡らすエネルギーがたまってから、動き始めるといいのではないですかね?

疲れているときはどうしても、プラスな思考はできないものです。十分な休息をとりましょう。

マイナスな現状、マイナスな思考、自分を取り巻くすべてのものを変えたければ、考え込まず行動するのみ。

マイナスな状況で何をイメージしても、マイナスなことしか浮かびません。だから、考えないことが重要です。

考えずに動いてみる、人とふれあってみる、今の自分の脳みそで解決しようとしないことが大切だと思います。例えば、部屋を掃除してみる、とかそんな簡単なことでもいいと思います。大切なことは、とにかくじっとせず動くことです。

⑤ 最後に…。

何もかもうまくいかないと思うことは悪いことではありません。落ち込んでも別にいいですよね?

とりあえず今の自分と冷静に話し込む事、対峙すること、現状から一歩でも歩みだす事…『今その場所から動くこと』が大切だと思うのですが…皆さんどう考えますか?

コラム⑤:『会社の退職について考える』

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コラム⑤:『会社の退職理由について考える』


会社の退職理由には「本音と建前」が存在すると思います。

俺も29歳にして、数度会社を変えていますが…。
新規の会社へ、就職面接に行っても、必ず聞かれる事…。

「なぜ?こんなに仕事を変えてるんですか?」

「まだ若いのに、以前の会社でもう少し頑張ろうと思いませんでしたか?」

俺からしたら、「俺がいる場所ではないんです!もっと、いい社員を見つければいいじゃないですか?」と、思うこと多いのです。

とはいっても、会社やバイトを辞める際、建前を上手に伝えて円満退職にもっていこうとする方が、最近少ないと思うのです。

以前勤務していた会社でですが、課長席の前で、ガミガミと怒られたが上に、「こんな会社辞めてやる!」と急にキレ出し、そのまま会社を去っていった者もいました。

デスクでパソコンを叩いていた俺ですが、気の毒さと彼の将来を勝手に心配し、組織に属する事の難しさを感じた一コマでした。

さて、そういう方に共通する傾向とは、一体どんな傾向なのか…?

そこで今回は、読書の秋という言葉を借りて、最近読んでいる、精神科医・医学博士の斎藤茂太さんの著書『「こんな会社やめてやる!」と思ったら読む本』を参考に、突然キレて会社を辞めてしまう人にありがちな特徴を二つ程書き著していきたいと思います。

次に紹介する二つの特徴は、誰しもが少なからずあてはまる可能性があると思うのです。
自分がどちらの傾向が強いかを、知っておくのも良い機会かもしれません。

① 自罰傾向が強い人

一つ目は、「自分」を責める傾向が強い方です。

これを「自罰傾向」と呼びますが、筆者は著書の中で次の様に述べています。

<「自罰の人」は、自分をダメ人間とののしり、もう将来がない、みんなに迷惑をかけている、ここでは必要とされてはいない、自分は何も期待されていないと自分を責め、自己嫌悪と自信喪失の日々を過ごし、「会社は悪くないのだが、自分がダメだからやめる」という論理を持っている。>

誰しも、事が上手く運ばない時など、「自分はダメ人間だ…」「能力がない」等と思う事があるはずです。

それが行きすぎると、鬱の様な気分になってしまう…。

もし、自分が日常的に自分を責める傾向が強いかも……と感じる方は、視野を広げ客観的に物事を見たり、誰かに相談したりするなどをして、ガス抜きをする事は、人間として生きていく上で必要な事だと思います。

② 他罰傾向が強い人

二つ目は、自分ではなく「他人」を責める傾向が強い方です。

これを「他罰傾向」と呼び、この傾向を持つ方というのは、次の様な方と筆者は示しています。

<「他罰の人」は、上司が悪い、同僚が気に入らない、あんな経営方針にはついていけない、あの会社には将来性がない、あの会社は従業員を大切にしない、と、「自分は悪くない。会社が悪いからやめるんだ」という論理を持っている。>

いつも自分以外の何かに不平不満を感じていると要注意なのかもしれないです。

もし、「自分は悪くない」「悪いのは他人!」などといった思考回路で凝り固まっていたとしたら、少しだけ立ち止まり、「本当にそうなのかな?」と自分に聞いてみるのも一つ手段だと思います。

以上、「会社を辞めてやる!」と、急にキレてしまう人の、危ない二つの傾向について述べさせて頂きました。

この書物の伝えたい事…。
“自罰”“他罰”のいずれの傾向も、ストレスが溜まり、そこに何かのトラブルが発生した結果、爆発して「辞めてやる!」となってしまうという事。

そうなる前に、ガス抜きや息抜き、リラックスなどをして予防したいものですね。

そして、辞める際には、ことわざにもあるように、「立つ鳥跡を濁さず」でスマートに辞めるのが大切ですかね?

【参考】

斎藤茂太(2010)『「こんな会社やめてやる!」と思ったら読む本』(PHP研究所

栃木県大田原市の居酒屋紹介

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居酒屋『楽てん』様。
店内かなりお洒落です!席数も多く、勿論料理も最高です!
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居酒屋『えんや』様。
重厚な引戸を開ければ、和風な店内!スタッフの声色がとても良く、また行きたい!と思わされます。特に、誕生日の予約など特別な日にはお店側からサプライズもあるかもです!
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居酒屋『たのしや』様。日本酒が美味しいお店。夜の繁華街まで近いお店の上に、お洒落な料理も多いです!
俺はサラダが結構好きです!f:id:yousukeita0410:20151105234826j:plain
居酒屋『島じろう』様。
残念ながら、現在は別なお店になってしまいましたが、海鮮が美味いお店でした!当時は夜中まで営業していました!

皆さん栃木に行かれましたら、夜の居酒屋散策に利用されてはどうでしょうか?

STORY6 相棒の危機

STORY6 相棒の危機


次の朝。

時計は7時を指していた。


寝起きのせいか、少しボッーとしながらタバコを吹かす。

寝癖は天井に向かってまっすぐに伸びている。

しかも、昨日あれ程の深酒をしたのにも関わらず、二日酔いには発展しなかった。

不思議だ…。


「そう言えば、昨日…。夢じゃねぇよなぁ…。いやっ!夢じゃねぇ!」

頬を軽く叩き、独り言をきっかけに我に返る。



ソファに転がっていた相棒の姿は既になかった。

携帯を手に取りメールBOXを確認する。

大学のグループ設定の欄に、二つのメッセージが記録されている。

一つは相棒から。

(俺先寝っちゃったわぁ…あの後どぉなったかわかんねーけど、大学で詳しく聞くから、ちゃんと大学に来いよ!お前の場合、嫌な事あっと、すぐ登校拒否するからなっ!笑)

メールを読みながら、少しにやけている自分がテーブルの鏡に反射する。

もう一つは、まりえからだった。

(昨日は色々ありがとねっ!ほんと嬉しかったよ!あんまり深酒は体によくないからね。大学一緒の車で行こうよ?私車出そうか?)





生涯で初めて一目惚れをした女性と、大恋愛の末に、カップル関係になり、同じ道のりを歩み出す。

こんなケースは、中学生、高校生でもあり得るシチュエーションだが、なぜか全く違う感情を覚えた。

親元を離れ、自分で生活設計をし、学業や独り暮らしを通して、一人前の大人に向かい、ひた走る男と女の
恋愛模様。

中学生、高校生との恋愛とは全く違う感情を覚えるのは言わずもがなだった。


俺はまりえをアパートまで迎えに行き、一緒に大学に行った。










国道468号線。





大学に通じるまっすぐな二車線の道路。本当に、思い出深い国道だ。

この先、色んな事が起きる国道…。

道は果てしなくまっすぐだ。

けど、坂が多くて、登ったり下ったり、これからのまりえと俺の人生を表す国道だ。





車内には、まだ初々しいカップルの会話。



「何か、不思議だね?不思議じゃない?今日からカップルだよ!今までも一緒にいること、多かったけどさぁー!あっ!そーだぁ!今日講義終わったら行っていい?」

と、少し興奮気味にまりえ。


「ぅん。ってか!前から俺のアパートには来てたんだも…断らなくてもいいじゃん!」

嬉しい気持ちを半分以上抑えて、そんな言葉がスゥッーと出た。

「カフェに行ったら、あいつらどんな反応すっかなぁ?」

「まぁ…普通でいいんじゃない?普通!普通が一番だよ!」




俺の大学は、関東でも同棲率が高い大学だった。

入学仕立てからそんな噂は聞いていたが、実際に、こんなにも早く同棲が経験できるとは思ってもいなかった。学生同棲から、結婚した場合とか、子供ができると授業料が半分になる制度も噂になってた。

実際は分からなかったが。


その日の講義は、二限からだったが、俺とまりえは、一限から大学に行き、カフェで勉強することにした。


カフェでカップル二人で勉強をしているのは、周りからの株が上がるような感じがあった。

要は

「この女性は、俺の女性だから、近づかないで下さい!二人をそっと見守っていて下さい!」

と注意喚起でもするかの様なニュアンスが悶々と醸し出されているのだ。

彼女がいない俺にとっては、羨ましさだけが一人歩きし、いつか自分もそんなシチュエーションに出くわしたい…。彼女と呼べる女性と二人きりで会話や勉強、ランチをしてみたい…。そう思っていたっけ…。



ただ…。

それが俺にも…。今日から現実化するのだ。




周りに対しての優越感、そしてこれから始まる二人の道のり、将来への希望、夢…。

心の中には、たくさんの光が乱舞していた。






カフェの隅の席に座ろうとした二人。

いち早く、俺とまりえを見つけた相棒が、


「おっ!カップルさーん!新婚さーん!」

相棒とレミだ。

「新婚じゃねーしっ!しかも、そんなデッケェ声で呼ぶなしっ!」

少し強めに反論する俺。

「いいじゃん!いいじゃん!てことは、まぢに付き合っちゃった?」

と相棒は、ニタニタ笑っている。




そんな茶化すやつらの言葉より、カズサの姿が気になり、周りを見渡す。

依然、カズサは俺達から遠ざかり続けるのか…。



「まりえぇ!ほんっと、おめでとう!お幸せにねぇ!えっ⁉︎でもいつから?いつから?」

レミとまりえは、両手を合わせながら、付き合った過程とかを、女の子同士の会話で盛り上がっていた。







スタスタスタ。







誰かが、走って近づいてくる。俺の背中にはヒシヒシと伝わってきた。










「おっはよぉー!なになに?この雰囲気?誰と誰がお幸せにって?」





カズサだ。




相棒が何気なく。

「まりえとケイタがおめでたぁ!」


「えー!そぉなんだ!メッチャハッピーじゃん!良かったね!まりえ!幸せにしてもらいなぁ!」


恐る恐るカズサの顔を見た。

まりえに祝福の言葉を贈るカズサの顔には、既に未練は消え去っていた。

笑顔で祝福の言葉…。

俺にも同じ顔だった。正直、胸を撫で下ろしたが、カズサに対しては謝罪の気持ちがいっぱいで、心の中で謝り続けた。

俺のせいで、友達の同士の絆を壊しかけた…。



「ケイタ!まぢでまりえを泣かせるようなマネしたら、友達やめっかんね!」

とカズサ。

「おっ、おぅ!」


呆気にとられ、何気なく返事をしてしまった。



数秒後、一連のやりとりをコンピューターの如く処理し、我に返った。

「本当に任せてくれ!」と、心の中に映し出される「実行」と言う名のエンターキーを強く押した。




相棒と喫煙所。

「でも、ほんと、よかったなっ!」


「いやぁ、お前には感謝してるよ!」

タバコの煙を一拭き。

「気づいてっと思うけど、昨日俺と話してっ時に、お前急に走り出して行ったから、俺途中で暇になって、ハーパー全部飲んじまったよ。わりぃなぁ。」

「いやぁ、まりえと付き合えただも、それに比べりゃ、ハーパーなんて安いもんでしょ?まぢで、サンキューなっ!」

「ちゃんとゴム買って帰れよ!」

「うっせぇ!分かってるし!」

「ところで、今日の夜よ、暇かぁ?」

「いや、わりぃなぁ。今日まりえ来る約束してたんだ。」

「あらっ!それはいーこと!なんかよぉ!このチラシ見てみぃ?」


「なんだこれっ?新手の合コンかぁ?」


「栃木県人会っていう飲み会あっから、お前もどぉかなぁって思ったんだけど。つーかお前はもぉ出会いはいらねーかぁ?」

と、笑う相棒。

「いや、何もなかったら、行きたかったけど、わりぃなぁ。」

「いーから!お前は新婚さん、味わってろ!」


何気ない会話がタバコのツマミになる時がある。





夕方。

まりえを乗せて、一度荷物を持ちにまりえのアパートに向かう。

近くのスーパーで買い出しをして、俺のアパートに到着。

スーパーでの買い物も、本当に新婚生活をしている様で、今までに感じた事の無い新鮮さを感じた。

今日は揚げ出し豆腐と、キノコの天ぷら、ほうれん草の胡麻和えを作った。

まりえは、油で天ぷらを揚げた経験が無く、油に衣を落とす度にはしゃいでたっけ。


夕ご飯をつまみつつ、軽くお酒を飲みながらホッコリする時間。

昨日の現実が嘘の様だ。

所持していた負のサプリメントは全て捨て去り、幸福のサプリメントだけを大切に保管したっけ。



まりえが恋愛ドラマを選曲する。

以前よりも集中できたし、少し面白いとも感じた。

兎にも角にも、好きな人と一緒だから楽しみや感動が、二倍にも三倍にも膨れ上がる事を実感できた。




「今日ね、相棒は栃木県人会ってやつで、飲み会なんだって。」と、俺。


「ヘぇ〜!そんなのあるんだぁ。逆に、都民会とか、福島県人会とかないのかなぁ?ケイタ主催したらぁ?出会いがあって楽しそうだしさぁ!」

「いやぁ!俺は行かなくていいよっ!てかっ!まりえがいるし!そんな酒飲みに参加した怒るでしょ?」

「なんでぇ?男との出会いだってあるでしょ?まぁ確かに女の子との出会いは、少し嫌だけどねぇ。てかっ!浮気した怒るけどねっ!!!」

「分かってるよっ!」

少し苦笑いする俺。

そんな、会話一時間くらいしていたっけ。





午後22時。





携帯に着信。



相棒からだった。


弱々しく、覇気もない、いつもの相棒の声ではなかった。


「なんだお前、酔っ払いかぁ?」

「いや、恥ずかしながらよぉ…飲み会中に土木関係の奴らに絡まれてボコボコになっちまった。ちと、歩くのきついからよー!もし、お前酒飲んでなかったら、迎えだけでも、来てくんねーかぁ?」


声にもならない力無い声だった。

「いや、軽く飲んじまった。つーか、お前、どこで飲み会だ?」

「いや、そんなら大丈夫だぁ!お前はまりえがいるんだから、絶対来っことねーから!」

「いいから、どこか言えって!」

「焼き鳥け……」


そこまでしか聞こえなかったが、なんとなく場所は分かった。


携帯が切れた。



「俺ちょっと行ってくるわ!まりえ待っててなっ!鍵は余計な時、安易に開けんなよ!」

と、アパートを飛び出す俺に


「怪我だけはしないでね。」

と、玄関先まで身を乗り出すまりえ。




相棒を心配し、走り続ける事五分。

相棒が言いかけた焼き鳥屋に着いた。

何人か駐車場に野次馬が居た。他にも、怪我をしてる男が数人座り込んでいた。

俺が通ってた大学は田舎町だったが故、よそ者の若い学生が移り住んで来て、適当に女の子たちと、楽しく飲んでるのが気にくわないチンピラが多かったのだ。

だが…。もし逆の立場で考えると、わからなくもない…。



店内に入ると、相棒が目の周辺を腫らせて、通路に座り込んでいた。

「ケイタ、お前来るなって言ったろぉ!」

「お前っ!あの電話の状況で来なかったら、ぜってぇっ!友達辞めんべよっ!」

「まーぢで、不甲斐ねぇ!康太っていう奴と押し問答したんだけどよ…あいつら強すぎだって…。」

「お前大学入ってまで、何してんだよぉ…大丈夫かぁ!?お前っ!高校生じゃねーんだからよ!んで、康太ってやつは?」

「多分、裏の駐車場で、まだやってる。なんか、これ以上店内でやってると、他の奴まで巻き込んじまうって、さっき出てったわぁ…。」


「つーかよ!これ、既に相当巻き込んでると思うけど…。」


店内の一部の席は、四方八方に転がり、食器やグラスは床に落ち割れていた。


「あーぁー…。これ相当やったなぁ…。大学にバレないといいけど…。」



裏の駐車場に回ると、康太が三人の男達に袋叩きにされていた。


「おらーっ!てめぇー!勘違いしてんじゃねーぞぉー!」

康太は、腹部周辺に蹴りを何発も入れられ、顔面もボコボコになっていた。

俺はこの場を終息させようとすかさず謝りにでた。

「ほんと、すいませんでした。もぅ勘弁してやってください。」


「なんだ!おめぇ!さっき見ねぇかった奴だなぁ?!」

「俺が、やってんだから、手だすなよ!」

と康太。

「違ぇよっ!!お前の為もあるけど、俺の相棒もボコボコだし、ぜってぇっ!警察呼ばれるって!お前大学捨てるつもりがよっ!」

と俺。

「なーんだ、お前あいつのツレかぁ?んじゃぁ、お前にも、一発だ!オラっ!調子のってんじゃねーぞっ!コラッ!」


俺も数発、そこ男達に殴られた。

すると、道路側からパトカー。
男達は慌てるかのように、田んぼ道に散り去った。

「だいじょぶかぁ?派手にやられたみたいだなぁ?救急車よぶか?」

と、精悍(セイカン)な顔つきの巡査。

康太は、安心したのか、砂利道に横たわった。

救急車一台をチャーターしてもらい、相棒の所に駆け寄る。

「終わったかぁ?なんだ、お前鼻血でてっぞぉ!きったねぇ。」

と、相棒はボコボコの顔で笑った。

「お前っ!お前!まーぢでうるせーから!大学にバレねーといーけどなぁ!謹慎モンだぞっ!これっ!」

「あー…。そんなの覚悟してるって…。」

タクシーを呼び、相棒を俺のアパートに、連れて帰った。


相棒の手を俺の肩に回しかけ、アパートのベルを鳴らす。


「まりえちゃん、ゴメン。ケイタ少し巻き込んじまった。」

「うーうん。皆無事ならよかったからぁ」

半ば半ベソでまりえ。

鼻血を綺麗に洗い流し、顔に絆創膏を数枚貼った。

相棒は男のくせに、消毒にいつまでも悶絶していた。

「しかし、あの康太ってやつ、根もいいし、優しいし、もてるし、喧嘩は強いし、何よりまぢでいい奴!」

と相棒。

「んで、どこ学科なの?見たことねー奴だっからよ!」


「心理学科らしぃ。明日見舞い行ってやんべよ!ウチの系列病院だとは思うから。」

「てか、それより心配してたんだからね。ずっと、携帯は出ないし、帰ってこないし。」

と、まりえ。

「ほらっ!まりえちゃん怒ってんぞぉ?ちゃんと、謝れよっ!」

と、相棒。


「まりえ、ほんと心配かけっちまったなぁ…。ゴメン!」

「もぉ……。バッカじゃないの!付き合って2日で、こんな事件に遭遇するって…もう!心配で心配でしょうがないよ!」



次の日の午前中、相棒と俺で病院に行った。

受け付けで、病棟を聞いてエレベーターをあがる。


病室に入ると、アグラをかいて、腕組み状態の康太。

顔中、止血用のガーゼだらけだった。

「おっ!お疲れぇ!大丈夫そぉじゃん!あっ!こいつ、昨日最後に来た、ケイタ。」

「宜しくなぁ!でも、だいじょぶがよ?その傷?」

「いやぁ!昨日は派手にやられっちまった。酒飲んでたから、体鈍ってたんかなぁ。わりぃなぁ。わざわざ見舞いとか。明後日には退院して、大学行くから、そん時は宜しくなぁ!」


昨晩会った瞬間から、康太にも相棒と同じような運命を感じていた。

男同士、何と無くの空気やニュアンスで、こいつとは一緒にやっていけると感じる瞬間がある。


相棒が喫煙所に立った時、康太ともたくさんの男同士の会話ができたっけ。

「昨日はありがとなっ!大学では、一匹狼でいようかと思ったけど、お前の相棒もいい奴だし、お前ともうまくやってけそうな気がすんだ。」

「いやいやっ!こちらこそ宜しくだぁ!」

「そーいや!お前の相棒、俺をかばって何発殴られたかわかんねーぞ!お前のことも、飲み会中に、何回も話題に出してたしよ!」

「あいつバカだからなぁ!でも、そんなもんで終わってよかったんじゃねぇ?」

「まぁなぁ…。昨日、ケイタとは、あんな状態で初対面しちゃったけど、想像通りの奴だったわぁ。明後日には大学行くから、仲間入れてくれよなっ!よろしくぅ!」


「おぅ!こちらこそなっ!とりあえず、早く傷治して!戻って来たら、飲もうーぜ!」

「おぅっ!それいいねっ!いろいろありがとなっ!」


ガーゼの下から少し見える、腫れた目がうるんでいたような気がした。


相棒と康太、俺。

男三人の友情物語が始まりを告げた瞬間だった。

コラム③「また恋愛の相談?!そして恋愛は自己中になりがち?」

コラム③:「また恋愛の相談?!恋愛は自己中になりがち?」

この前、相談があった東京の女の子で元部下…。



最悪にも…
告白して、3日付き合ったが突然の破局。

「あの…?聞きたいんですけど…恋人が出来ても短期間で破局してしまう…こんな経験、ありませんか?」

「俺⁈俺なんか…。その前に、俺を見てみろよ!そーいう事になるのは見えて分かってんだろって!(爆笑)」

でかい声で笑ったのは自分でも覚えている。




今まで数カ月しか、恋人関係を保ったことがない人、よく喧嘩をしてしまい「もう別れる」と嘆いている人。

どうすれば関係は長続きするのでしょうか。皆、どうのようにして「他人」である恋人と長く付き合っていられるのでしょうか。

今回は恋人と関係が長続きするためどうしたらいいのか考えます!

結局、小説とかこんな馬鹿げた事ばかり考えてる俺は一生結婚も愚か、彼女もできないんでしょうけど…笑


①嘘をつかない

恋人間で最も大切なのは信頼関係ではないですかね?

お互いに嘘をつかないこと。これが鉄則ですもね。

「仕事と称して実は異性と遊びに行っていた」

これはダメでしょー!?

こんなことがバレた日には、本当に仕事で出かけるとしても信じてもらえなくなるでしょうね…。

長く付き合いたいのであれば、「これは怒るだろうな?」
と思うことも正直に話して理解して貰うことが大事ではないでしょうか…?

という俺も、昔の彼女をほっぽり投げ、飲みに行った経験は一度や二度はあります。


②お互いの事情を汲む

恋人間に関わらず、相手に思いやりを持つことは大切ではないかと?

彼氏側「(連絡するのは面倒だけれど)彼女は心配性だから、遅くなるって連絡しておこう」
彼女側「(寂しいけれど)会社の人達との付き合いもあるだろうから、遅くなっても大丈夫だよって言おう」



こんなふうに、お互いちょっとしたことでも相手を気遣うこと。これって長続きするには大切な一言なのかもしれないですよね?

これは案外出来ていないので、喧嘩へと発展します。

俺の男友達でもいますが、

彼氏側が、「連絡なんていちいちしてられるか、自由にさせてくれ」
と言わんばかり。

彼女側「飲み会にばかり行かないで!いつも私をほったらかしにして」

と言う彼女…。

様々な関係性が垣間見れる事柄です。




このように自分の要求ばかり主張するカップルは長続きしないでしょうね。

こんな俺が何物申してんだって、当然思いますよ!笑


普段自分が困ると誰にでも答えを求めるのに…笑。


そんな時!!!

彼女側でも、彼氏側でも使えるであろう秘策!


どうしてもそのようにネガティブな感情が湧き上がってきた時は、その感情を素直に打ち明けましょう。
その際は主張を話すのではなく、なぜその主張をするのかという部分を必ず入れるのがいいと思います!
例えば以下のような主張と感情があるということを、自分で自覚することが大切です。

「飲み会ばかりに行かないで欲しい」=寂しいから
「ほったらかしにしないで欲しい」=寂しいから

自分の感情ばかりをぶつけても、やがて相手は必ず拒否していくかもしれないです…悲。


③イベントを大切にする

誕生日やクリスマスや付き合い出した記念日など、イベントを大事にし、お祝いする気持ち。
これは特に女性が重点を置くところだと思います。

なぜか最近、小説やらコラムなど…一応ですが、物書きをしていると考えばかり先に進み、言葉の羅列になってるのです。
一般論ばかり書いて、飯が食えたらこの上ないですね…。


余計な事柄を書きましたが、要は
時間が取れなかったり、お金がかけられなかったとしても、「今日で付き合い出して1年だね」などと一言かけるだけでも、相手はちゃんと覚えてくれているんだと安心することができるのではないでしょうか?

重要なのは何をするかではなく、その事象を覚えているか?です。
もしも余裕があれば、サプライズをしてあげるとより喜びますよね?


④愛情表現をキチンとすること

四六時中ベタベタしろということではありませんが、照れ臭くて蔑ろにしていると相手を不安にさせます。
普段の会話のやりとりはあっさりしていたとしても、例えば喧嘩して怒らせてしまった時に抱きしめる、恋人が体調を崩してしまった時は献身的に介抱するなど、ここぞという時にはきちんと「表に出す!」

思っているだけでは相手に伝わっていません。相手は自分ではないので、言葉や素振りで表現をするのもいいなぁ!

自分は愛されているとお互い実感できると、関係は長続きしやすい!と思います。そう思いませんか?皆さん?


⑤感謝の気持ちを忘れない

長く付き合っていればいるほど、お互いの存在がいい意味でも悪い意味でも当たり前になっていくかもしれません。

俺が描いてる小説の中でも、相手を思いやる気持ちに関しては、長々と描いてますが…。

相手を思いやる気持ち次第で、ゴロゴロと人生は右へ左へ転がり続ける…その中で相手を見つめ、理解し、支え合い、一生を遂げる事ができれば最高なのだと思う。

熟年夫婦や10年以上連れ添っている恋人同士などは、「言わなくてもわかるだろう」と思いがちですが、そういった考えは「甘え」なのかもしれない。
いつか「甘え」に対する不満が出てくるのだろう…。

見つめ直してみれば恋人にして貰っていることは多いはず。
仕事でお金を稼いできてくれている、料理をいつも作ってくれる、雨の日は車で送ってくれる、いつも心配して応援して支えてくれる、喧嘩をしてもなんだかんだで傍にいてくれる…。

その行動一つ一つに感謝して「ありがとう」と思い、口に出して言うこと。
言われた方は嬉しくなり、これからも頑張ろうと思えるものではないか?

⑥自分の意見を言う

「今日は疲れたから早く寝たい」「次の休みはこれがしたい」など、自分の意見を素直に言うこと。いつも我慢して合わせてばかりだと、知らない間にストレスが溜まっていつか爆発してしまうかもしれません。

何でも言い合える関係って素敵ですよね?
いつも言いなりになっている場合は、恋人ではなく依存関係なのかもしれません。例えば、鬼嫁とか?その様に会社などで愚痴を吐く事も多くなるのかもしれません。
従われている方も「いつも自分の意見を言わない」「任せきりにされている」と、不満に思うものです。

また、あなたの意見に怒ったり非難ばかりする人は、恋人として長く続くのか不安だと思う。
お互いが個別の人間であることを意識した付き合いが、長く続くコツと言えるではないか?

⑦共通の趣味をもつ

何かしら共通の趣味がある人は、2人で同じことをしても楽しめます。
ない人は相手の趣味に無理矢理付き合う形になってしまいます。

2人で何か共通の趣味を持つと、お互いが楽しいと感じる時間が増えてより楽しい付き合いにできますよね。
当然会話も盛り上がりますし、お金の使い方に関しても共通意識を抱きやすいのがポイントですね。

おわりに

余計な事をづらづらと書いてしまいました。

申し訳ありません…。

こんな俺が書いたら、いつも相談している方々に、「あんたはなんなの?!」とお叱りをいただきます…。
しかも!!!どれも「当たり前じゃん」と思いながらも、俺は出来ていないことばかりです。

現状で、自分では出来ていると思っていても、案外相手には伝わっていないものですよね?
それは相手が「他人」だからですかね?


最後に!
面倒な文を読んで下さりありがとうございます。
近いウチに金木犀の続編をUPしますのでよろしくお願いしますm(._.)m